でんさいには手数料がかかります。
でんさいは、原則、窓口となる金融機関を通してでんさいネットを利用しますが、でんさいネットの利用には、窓口の金融機関が定める料金を支払う必要があります。
手数料としては、支払う側には発生記録手数料がかかり、受け取る側には決済手数料、譲渡記録手数料、分割譲渡記録手数料、保証記録手数料などがかかります。
大体200~800円くらいのようです。
これ以外にも、でんさいの残高証明書発行を依頼する際にはでんさい残高証明書発行手数料が、でんさいネットに書面申請が必要な開示を依頼する場合には特例開示手数料がかかったりします。
こうした書面申請の場合数千円の料金がかかります。
でんさいの利用料は、その全額が金融機関に入るのではなく、金融機関は取引先から得た手数料の一部をでんさいネットに支払います。
利用料金などの料金体系は、各窓口金融機関が定めているので、詳しい利用料金は、事前に窓口の金融機関に問い合わせることです。
手数料は信用金庫のほうが安い?
でんさいの手数料は、大手の都市銀行よりも信用金庫の方が安く、1件当り200円くらいプラス消費税のようです。
長く取引している銀行なら、信用金庫の手数料の相場に合わせるので、でんさいを使って下さい、と言われることもあるようです。
でんさいによる決済利用が多く、「他行でやっている資金決済分をシフトする」という条件が提示できれば、銀行に対し手数料の引下げ交渉も可能なようです。
でんさいの手数料を安くするには?
例えば取引先に他行あてで3万円以上の支払をする際、通常の振込だと800円くらいの手数料がかかりますが、でんさいなら400円くらいで済みます。
このため、通常の振込よりも、場合によってはでんさいのほうが手数料が安くなることもあります。
でんさいの内容、利便性はどの銀行でも変わりませんが、手数料は、他行あてより自行あてのほうが安くなります。
このため、でんさいを利用する際は、できるだけ各取引先が口座を持っている銀行を選んだほうが良いでしょう。