でんさいには商業手形にないメリットが
従来の紙の商業手形とでんさいを比較すると、まず、でんさいは課税文書に該当しないので手形に貼付される印紙税が課税されない、というメリットがあります。
また、受領したでんさいは任意の金額(ただし1万円以上)に分割して第三者へ譲渡することができます。
他にも、コンピュータ上で管理されるので紛失・盗難・偽造の恐れがない、ということもあり、やはり、でんさいのほうが色々とメリットがあるものです
手形割引でも大きなメリットが
手形を割り引く際も、通常の商業手形の割引と違い、必要な分だけ分割して割引ができるメリットがあります。
手形の割引をする際、割引率が差し引かれます。
例えば、100万円の現金が必要な時、手元に1,000万の紙の商業手形しかなければ、わざわざ1,000万円全額の割引をする必要があり、割引かれる額が大きくなってしまいます。
でんさいの場合はそういった縛りはなく、何回でも分割することができます。
また、紙の商業手形だと金融機関に持ち込んでも割り引いてもらうのに1~2時間くらいかかり、郵送だと1~3日程度くらいかかってしまいます。
これに対し、でんさいなら最短10分くらいで入金確認が可能となります。
通常の紙の商業手形取引に比べ、でんさいは必要な金額だけ、しかもスピーディに資金化ができるため、資金繰りがしやすくなるというのも大きなメリットです。
従来の商業手形と違うところで注意すべきは?
でんさいは、取引する双方が利用できるシステム環境でなければいけません。
特に譲渡する場合、債務者、債権の譲渡者、債権者と、三者がでんさいネットを使えないと対応できないことになります。
こうしたことから、債権者側の立場での利用が主になる、と考えればよいでしょう。
また、経理を担当する者のパスワード管理の不備や、ウイルスなどの不正プログラムや不正アクセスによるシステムダウンや誤作動などのリスクがあるのですが、これはネットを利用している企業では、ネット環境すべてについて言えることです。